研究者紹介

鈴木 元

 (SUZUKI, Hajime) / 中世文学
西川祐信『絵本 徒然草』より「ひとり燈のもとに」

メッセージ

 書くものは微視的な論が多いのですが、中世文化の総体的把握を目指しているつもりです。 移り気ゆえ研究対象は様々で、現在の関心は和歌・連歌は無論、軍記、謡曲、狂言に及びつつあります。 また、中世の学問体系や信仰(仏教・神道・陰陽道)への興味もつきません。 中世のあらゆる典籍が発想の糸口になりますが、 特に古辞書、往来物、抄物などの位置づけをこれから考えていきたいと予定しています。

最近の仕事

○ まとまった臼杵地誌の先駆である、加島英国編『臼杵博識誌』の伝来にまつわる諸問題を論じた、「『臼杵博識誌』とその伝来をめぐる問題」(『国文研究』第71号、2026年6月)

○ 平家物語の奇妙な記述から、斎宮群行の作法と源氏物語古注の世界を経めぐる「連環する中世―「別れの櫛」を例に」(『国文研究』第70号、2025年6月)

○ 史料との突き合わせから、幽斎の『九州道の記』を読み直す、「「九州停戦令」をめぐる文事と政事」(日本文学協会『日本文学』第72巻第5号、2023年5月)

○ 上記『日本文学』掲載論文の補註編として、「幽斎『九州道の記』補註稿」(『西日本国語国文学』第10号、2023年8月)

○ 連歌と茶の湯とは、いかなる場で、いかなる形で接点をもつのか。藝能の観点から連歌史を読み直す、「点てる―茶の湯と連歌」(『文彩』第21号、2025年3月)

○ 上記稿の続編として、茶席の掛物として伝わったかと考えられる宗祇の謎句を考察する「雑談する―茶席の咄と謎立と」(『文彩』第22号、2026年3月)

● 地域文化研究とその発信のためのホームページも御覧ください。(http://suzukiha-lab.com/)

これからの仕事

● 細川幽斎の評伝は、年内刊行を目指しています。

● 豊後臼杵の地誌資料についての文献学的研究を続けていきたいと考えています。

● 渋江松石『菊池風土記』に註釈をつける作業を続けています。ひとまず巻一・巻二・巻三を上記ホームページにて公開中。続いて、巻四註釈にとりかかっています。ただいま冒頭の一部のみアップしています。

● 「藝能空間のなかの連歌」と題して、本をまとめたいと考えています。