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平成31年度(2019年度) くまもと文学・歴史館収蔵 井上微笑資料の調査、ほか

古典籍の修復実習

本田瑛子氏(元肥前島原松平文庫職員)をお招きし、古典籍の修復実習を行いました。虫損直し、和綴じの方法について勉強しました。
また、本田瑛子「古典籍の修復と保存」(『国文研究』第54号)もご参照下さい。

虫の食った本は、こんな状態です。
穴の空いた部分には、同じ大きさにちぎった和紙をあてがいます。
「こより」を縒っています。和本を綴じるのに使います。
綴じ糸の切れかかった本の綴じ直しをしています。

くまもと文学・歴史館との連携(平成30年度~)

くまもと文学・歴史館収蔵の井上微笑資料の調査を、「複合演習」の一環として実施しました。また、湯前では史料調査も実施しました(平成31年度)。

発表風景
調査風景

奥球磨の地 湯前で役場勤めのかたわら作句活動を続けた井上微笑は、夏目漱石との書簡の往来もあった近代熊本屈指の俳人でした。近代の九州における文学活動の懐の深さと水準の高さを良く体現する人物といえましょう。

湯前町やくまもと文学・歴史館には未紹介の自筆資料が多数残されています。私たちは、所蔵機関のご協力のもと現地での撮影調査や解読作業を進めています。

湯前町中央公民館での文献資料調査 (資料撮影風景)