鷲﨑有紀さんの論文「熊本県立大学蔵「宇土細川家文書」について」が、宇土市教育委員会が発行する学術誌『うと学研究』第36号(平成27年3月)に掲載されました。この論文は、同年1月に歴史学研究室に提出した卒業論文の一部を、編集加工したものです。
内容は、熊本県立大学に所蔵されている難解な一次史料群「宇土細川家文書」の分析です。鷲﨑さんは粘り強く史料に向き合い、まずその全容を明らかにするために解読と目録化を行いました。そこからさらに史料に踏み込み、明治33年度における宇土細川家の課税状況や、熊本米穀取引所常務理事をつとめた生田軍太(緒方作馬)の経歴に着目し、これらを整理・解明しました。以上の点が評価され、掲載に至りました。